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クラスター研究室
受託客員教授(常勤) 安松久登

掲載年度

2022

個別研究テーマ
(日本語)

クラスターと固体表面とのサブナノ界面を活用した新奇機能

個別研究テーマ
(英語)

Novel functionalization induced by sub-nano interface between cluster and solid surface

研究者 安松久登
研究概要

数十個以下の原子・分子から成る「クラスター」の発見以来、バルク物質とは異なる原子配置、離散電子準位、ゆらぎなどの特異的性質が明らかにされた。しかし、非常に不安定であるため、クラスター機能物質へ向けた発展は滞っている。当グループでは、クラスターと固体表面とのサブナノ界面での電荷分極に代表されるサブナノ相互作用を活用して電荷やエネルギーの貯蔵体とし、クラスターの安定化や実動作環境での計測にも踏み込んで新概念の機能を追求している。
 昨年度の研究により、SiC基板に担持された扁平なPtクラスターは、CO酸化やNO還元において、低温・高反応選択的な触媒性能を持つことが分かった。本年度は、実用排ガス浄化の触媒性能を調べた。その結果、実際に自動車で使用されている触媒よりも低温で動作し、さらに、950 ℃まで繰り返し使用しても性能が劣化しないことを突き止めた。本発明は特許査定に至った(特許7125229)。

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