基板間の3次元DNAファイバーネットワーククラスターを構築した。 色素をインターカレートしたλDNAに多価陽イオンを加えてλDNAを不溶化した溶液を2枚の顕微鏡用カバーガラスの間にしみ込ませ、さらにヒストンタンパク質の溶液をしみ込ませて3次元DNAネットワークを構築した。蛍光像を観察した結果、一方のカバーガラス上に形成された約40×40 μm2の大きさの2次元DNAネットワーク上に3次元DNAネットワークが形成され、さらに向かいのカバーガラス面上のネットワークに連結していることがわかった。さらに、2次元DNAネットワークの結節点ではヒストンにDNAがまきついて塩基対の方向がランダムであり、一方、結節点を結ぶ紐の部分は塩基対の方向が揃った伸長DNAファイバーで構成されていることがわかった。
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