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高分子ナノ複合材料
准教授 岡本正巳

掲載年度

2020

個別研究テーマ
(日本語)

ナノ薬物伝達システム創出に向けた粘土鉱物アロフェンの活用探索(New opportunities for drug delivery carrier of natural allophane nanoparticles on human cancer cells)

個別研究テーマ
(英語)

研究者 岡本正巳
研究概要

シスプラチンを含むプラチナベースの抗がん剤を使ったがん治療は1960年代に始まり,膵臓癌や卵巣癌などで高い抗腫瘍活性を示してきている.しかし,この抗がん剤は,毒性が高く,白血球・血小板の減少・悪心・嘔吐・脱毛・全身倦怠感などの重篤な副作用があり,がん細胞に加え,正常細胞にも効果を発揮するため,使用方法には大きな制限がある.そこで近年,副作用を抑えるために抗がん剤を人体に無害な物質で包み,がん細胞まで届ける薬物伝達システム(DDS)の研究が注目されており,特に,副作用が弱く,腫瘍細胞への標的選択性を有する薬物が見出されれば,薬物の耐性機構を回避する有力な手法と成りうる.
本研究では,アロフェンナノ粒子にシスプラチン(CDDP: cis-diamminedichloro-platinum (II))を吸着させたコンプレックスを作製し,がん細胞へのエンドサイトーシス,細胞内局在,薬物放出の制御などへの応用を探索する.フローサイトメトリーを用いて細胞死の原因を測定することで,complexからのCDDP放出による影響を調査している.アロフェンナノ粒子ならびにアロフェン/CDDP complexのがん細胞に対する細胞毒性と,CDDPによるアポトーシス誘導について研究している.

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