クワッドロータを初めとするUAV(Unmanned Aerial Vehicle)は近年,様々な用途に用いられるようになり,災害現場の捜索や橋梁点検のように,障害物の多い環境や障害物周辺で飛行する機会が増えている.操縦者がUAVを遠隔操作する場合,操縦者はUAVのオンボードカメラの映像を基に周囲の状況を判断するが,解像度が低く立体感のない映像では距離感やサイズ感が把握しにくいため障害物の多い環境下での操縦は難しい.
本研究では,上記の問題を解決した操縦システムとして,力覚提示装置を用いた操縦システムを提案する.本システムは,周囲の障害物までの距離に応じた操作反力を操縦者にフィードバックすることで,オンボードカメラの映像によらず障害物までの距離を直感的に把握できるようになり,障害物の多い環境下での安全な飛行が可能になる.
|