技術の成熟化に伴い,近年の製品開発では,性能や機能性での差別化は困難になってきており,意匠性や快適性などの人間の感性に評価を依存する品質による差別化が求められている.
本研究では人間の感性に評価を依存する品質の中から製品意匠に注目し,顧客が既存製品に対して実施した感性評価結果から,顧客が最も「欲しい」と感じる製品意匠を導出するために,製品の意匠特徴と顧客の感性評価の関係をラフ集合や自己組織化写像,人工ニューラルネットワーク,深層学習などの分析方法と,遺伝的アルゴリズムなどの最適化手法を組み合わせた意匠設計支援法の検討を行う.
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