1993年に、Friedman, Shleichi and Wittによって証明された「位相検閲定理」によると、4次元時空のブラックホールの外部領域は、自明なトポロジーであり、穴やハンドル等のような非自明な構造は存在しない.しかし、これとは対照的に、高次元時空のブラックホールの外部領域は、非自明な構造として泡の存在を許容する.このため、高次元時空では、ブラックホールの外部領域が非自明な位相構造をもつブラックホール解が存在する可能性がある.これらの解を構成し、その物理的性質を明らかにすることを試みる.
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