個別研究テーマ編集

竹内秀夫特任教授
特任教授 竹内秀夫

掲載年度

2019

個別研究テーマ
(日本語)

フッ化物・塩化物中の磁性中心構造の統一的中心力ポテンシャルによる研究(Study of structures of magnetic centers in fluorides and chlorides by consistent central force potential)

個別研究テーマ
(英語)

研究者 竹内秀夫
研究概要

 ペロヴスカイト型フッ化物および塩化物中に微量の遷移金属イオンを添加すると,母体結晶中の陽イオンに遷移金属磁性イオンが置換して,結晶中に孤立した磁性不純物中心が形成される.一般に,一つの結晶中には局所的な電荷補償のために何種類かの磁性中心ができる.これらの磁性中心の電子スピン共鳴(ESR)実験で観測されるスペクトルの外部磁場依存性から,その有効スピン・ハミルトニアン・パラメータが決定される.これらのパラメータを真のハミルトニアンと関連付けるMicroscopic theoryは,その絶対符号等の大まかな定性的な事柄は説明できるが,定量的な局所構造の知見を得ることは難しい現状である。
 これと別なアプローチとして,イオン対ごとに2体間相互作用ポテンシャルの形を与えて,局所構造の安定な形を探ろうとする試みもある.代表的な2体間相互作用ポテンシャルの例として,バッキンガム・ポテンシャルがある.このポテンシャルは2体間の距離による中心力ポテンシャルを与えるものであり,その大きさと指数関数の指数部分のパラメータを用いる.
 この研究では,ペロヴスカイト型フッ化物および塩化物で現れるイオン対について,フッ素イオンと塩素イオンを配位子としてもつ磁性中心のバッキンガム・ポテンシャル・パラメータの間に一定の関係が成り立つような基準をもうけて,妥当なパラメータの値を得ることを検討した.

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